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京都大学ビラまき弾圧裁判!いよいよ判決!傍聴に参加しよう!

ビラまきで学内へ入ったら「侵入」!大学職員に取り押さえられて「不退去罪」!?

京都大学で活動する全学自治会同学会に対して、2018 年 10 月から連続して行われてきた政治弾圧裁判は、今年2月に高田さん、3 月には阿津さん、吉田さんの裁判で判決を迎えます。今回、それぞれの裁判で「問題」とされたのは、京都大学構内での自治会のビラまきや、学内の申し入れ行動への参加でした。日本の大学で最も「自由」だといわれた京都大学の変質に抗する学生に注目と支援をお願いします。

 

裁判案内

髙田さん裁判 2月12日(水)
斎藤さん裁判 2月26日(水)
阿津・吉田さん裁判 3月9日(月)
○それぞれ13時15分集合 14時開廷
○京都地裁※傍聴整理券交付あり

京大で何が?

 京都大学では 2011 年の 3.11 福島原発事故を受けて、大学を巻き込んだ原子力村という利権構造の現実をきっかっけに、学生が主体的に社会や政治、学内問題に関心を持ち、行動する集団として全学自治会同学会が全学投票 ( 総投票数 3042 票 ) で再建され、大学の在り方を学生の側から大学当局に問うものとして活動が始まります。しかし、京大当局は即座に対話拒否の姿勢をとります。以来、同学会は学内で行われる学生生活やサークル活動への規制強化、大学の授業改革や大学改革に対して、要望書提出や学内での集会・イベントを行ってきました。こうした活動に大学側はまともに取り合わず、むしろ積極的に大学の職員を動員して弾圧を行ってきました。職員によるストーカー行為、ビデオ撮影や大学教員まで使った運動に関わった学生への処分の脅し、最近は宣伝ビラの回収まで行っていました。
 3 人への 2018 年の逮捕・起訴弾圧はこうした大学側にとって都合の悪い活動を積極的に行う学生が萎縮することを狙って行われたものでした。同学会はこうした弾圧に対して諦めるのではなく、学生や教職員と団結して大学が決定する不当な事をはね返せるような力を持つことが必要だと考え日々活動しています。

裁判所の不当性

 今回の裁判では、大学の建造物に入ったことが問題にされています。正当な理由なく建造物に立ち入ることが建造物侵入罪の成立要件です。京大当局は、教室でビラまきをしに行ったということを、高田さんについては寮自治会主催の窓口への申し入れに行ったことを「正当な理由なく建造物に立ち入った犯罪」としています。
 まず吉田さん、阿津さんが建造物 ( 講義棟 ) に入り、行ったのは授業を受ける学生にビラを読んでもらうために、授業前の教室の机の上にビラを置いたことです。置きビラは、学内外の団体、インカレサークルによって、さまざまな大学で行われおり、京都大学でも一般的なものです。実際、京都大学当局の提出した、教室に置いてあるビラを「事件の証拠」として撮影した動画や写真には、他の団体が置いたビラが写っていました。さらに、「事件」が起きたとされる 4 月は新歓シーズンであり、いつも以上に学内外のさまざまな人が学内でビラをまく期間でした。
 高田さんの参加した申し入れついても、ここ数年で大学側は同学会以外の既存の学生自治団体との交渉窓口を一方的に閉ざしており、大学側に学生の意思を伝える手段が限定されている中で企画されたものでした。また、施設管理権者の意向に反したということを大学側は裁判で述べているにもかかわらず、肝心の管理権者=京都大学総長 山極寿一の証人採用を却下しています。採用された当日対応した職員の証言も自らは「上司から言われた。」「(出入り禁止を)上司が決定した。」と述べるばかりで、出入り禁止や逮捕の決定の意図と正当性を述べるべき責任者は結局登場せずに裁判は判決を迎えようとしています。公正に真相を究明すべき立場にあるにもかかわらず、学生を弾圧する大学側に最大限忖度する裁判所も、今の京都大学同様最悪の変質をしているのです。

大学は誰のもの

 現在日本の大学を巡る状況はどんどん悪化してます。2004 年に国立大学の法人化が始まって以降、大学改革は加速し、当時は財政健全化等を建前として行われたこの改革は、競争資金獲得に重点を置いた大学の経営や、そして国からの支援も国の側の方針に沿った各大学の改革プラン設定をしなければ資金獲得が困難になるようなものでした。結果、大学は研究機関、教育機関としての最後の矜持を投げすて、どれだけ金を取ってこれるのか、そうした「魅力」を持った研究にのみ資金を配分するという事態になっています。こうした競争と改革は研究だけでなく、大学の教育環境でも起こっています。予算がつかないから人件費を削減する。今の大学で授業を教える教員の半数以上が期限付きの不安定雇用に代わりました。学生に対しては、「社会のニーズに合わせる」「グローバル人材教育」などイメージだけが先行したカリキュラム強化が行われています。
 こうした改革への学内反対勢力つぶしという側面を今回の裁判は持っていると考えています。立て看板規制や吉田寮の廃寮問題... こうした学生が作ってきた文化やルールがあったからこそ、京都大学は面白いのであり、自由なのだということです。国家や大学は、常にこうした自由と自治の侵略者でした。では、どうやって今まで京大は自由なまま残ってきたのか、それは学生を中心にした大学の構成員(労働者)、そして地域の人々を巻き込んだ大きな抵抗があったからでした。
 ビラを読んだ皆さん、裁判への注目と運動支援よろしくお願いします。

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